凍結胚があるから転院できない?大切な胚を安全に移送するために知っておきたいこと | 木場公園クリニック-JISART認定 体外受精・顕微授精
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凍結胚があるから転院できない?大切な胚を安全に移送するために知っておきたいこと

更新日時:2026.10.16
転院を考えていても、今のクリニックに凍結胚が残っていると、簡単には決められないものです。「採卵からやり直すことになるのだろうか」「胚を運ぶ途中で何かあったら」と、治療方針とは別の不安も出てきます。

凍結胚がある場合でも、別の施設へ移送して治療を続けられることがあります。ただし、移送元と転院先での確認が必要です。予約や輸送の手配を始める前に、どのような準備が必要なのかを押さえておきましょう。
  1. 目次

  2. 凍結胚を使い切るまで、転院できないわけではありません

  3. 胚は融かして運ぶのではなく、凍結状態のまま移送します

  4. 大切な胚と一緒に、培養・凍結の記録も引き継ぎます

  5. 移送の日程を決める前に確認しておきたいこと

  6. 胚の移送と、移植の予定は分けて相談しましょう

  7. まとめ:凍結胚がある方も、転院を諦める前に相談を

凍結胚を使い切るまで、転院できないわけではありません

「残っている胚をすべて移植してからでないと、転院できない」と思っていませんか。凍結胚を転院先へ移すことができれば、その胚を使った治療を相談できます。転院したからといって、必ず採卵をやり直すということではありません。

もっとも、他院の胚を無条件に受け入れられるわけでもありません。転院先の胚培養士が、凍結方法や保存器具、必要な記録などを確認し、受け入れ可能かを判断します。

最初にすることは、胚の搬出手続きではなく、転院先への相談です。「どこの施設に、何個の凍結胚があるか」を、分かる範囲で伝えてみてください。詳しい記録がまだ手元になくても、準備する資料について確認するところから始められます。

▶︎ 関連記事:不妊治療で転院すると検査はやり直し?紹介状・凍結胚など、受診前に確認したいこと

胚は融かして運ぶのではなく、凍結状態のまま移送します

移送について、特に気になるのは「運ぶことで胚に負担がかからないか」という点ではないでしょうか。
通常、移送のために胚を融かすことはありません。凍結した状態を維持し、転院先へ届けます。その際に用いるのが「ドライシッパー」と呼ばれる専用の輸送容器です。液体窒素を容器内の吸着材に保持し、内部を極めて低い温度に保つ仕組みになっています。

ただ容器に入れればよい、というものではありません。使用前の性能確認や輸送時間の調整、受け渡しまでを含めた管理が必要です。輸送のリスクをゼロと約束することはできませんが、凍結状態を維持できる条件を整えて進めます。

家庭用の保冷バッグや通常の冷凍配送では代用できないため、ご自身で配送方法を決める前に、両施設の案内を確認してください。

大切な胚と一緒に、培養・凍結の記録も引き継ぎます

移送するのは胚だけではありません。誰の胚で、どのような経過をたどって凍結されたのか。その記録も、次の施設へ引き継ぐ必要があります。

例えば、本人確認に用いる情報のほか、凍結胚の個数、凍結日、発育段階、胚の評価、凍結に使用した器具や試薬などが確認の対象になります。こうした情報は、受け入れ後の保管や融解の方法を確認するうえでも重要です。

ここで気をつけたいのは、患者様が覚えている胚のグレードだけでは、移送の準備に十分とは限らないことです。お手元の結果用紙に加え、施設間でどの記録を共有する必要があるかを確認します。

専門的な項目を、ご自身ですべて調べる必要はありません。「何の資料を、どちらの施設へ依頼すればよいか」が分からない場合は、転院先に相談しましょう。
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移送の日程を決める前に確認しておきたいこと

受け入れが可能と分かったら、具体的な手続きに進みます。必要書類や輸送方法は施設によって異なるため、次の点を確認しておくと準備を進めやすくなります。
  • 搬出・受け入れの同意書や、紹介状、培養記録などの必要書類
  • 専用容器の準備、輸送の手配、受け渡しを誰が担当するか
  • 移送元の手続き、輸送、転院先での受け入れ・保管にかかる費用
  • 現在の保管契約の更新期限と、移送完了までの取り扱い
費用は「輸送代」だけとは限りません。何が見積もりに含まれているのか、別途かかる費用があるのか、保険の取り扱いも含めて個別に確認してください。

また、転院を検討している間にも、現在の施設での保管期限は近づきます。移送が完了するまで、必要な保管更新をどうするか確認しておきましょう。「もう転院するから」と自己判断で更新を見送らないことが大切です。

胚の移送と、移植の予定は分けて相談しましょう

胚が転院先に届く日と、移植できる日は同じではありません。
転院先では、受け入れた胚の記録とこれまでの治療歴を確認したうえで、必要な検査や移植に向けた準備を検討します。移送日だけを先に決めると、希望していた治療時期と合わなくなることもあるため、「いつ頃の移植を考えているか」も初診時に伝えてください。

これまでの移植回数や使用した薬、気になっている検査結果のほか、仕事の繁忙期や通院できる曜日なども、今後の予定を相談する際の参考になります。

木場公園クリニックでは、他院にある凍結胚の移送について、おふたりの状況に合わせて個別にご案内しています。凍結胚がある方も、まずは初診時にご相談ください。

まとめ:凍結胚がある方も、転院を諦める前に相談を

凍結胚が残っていることは、転院を考える際の大切な確認事項ですが、それだけで転院できないと決まるわけではありません。

まずは転院先で受け入れ条件を確認し、現在の保管施設と必要な記録や手続きを調整する。その順番で、一つずつ準備を進めていきましょう。

木場公園クリニックへの転院をお考えの方は、凍結胚の保管状況と、これまでの治療について初診時にお聞かせください。受診時の持ち物や予約方法は、以下のページでご案内しています。

▶︎ 関連ページ:転院をご検討中の方へ|木場公園クリニック
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