人工授精のスケジュールや排卵後について

人工授精

人工授精
男性から射精された精子を、細いチューブを使って子宮腔内に入れることを人工授精(IUI=Intra Uterine Insemination)といいます。
人工授精には、夫の精子を使用する、「AIH(Artificial Insemination by Husband)」と、提供者の精子を使用する「AID(Artificial Insemination by Donor)」の2種類あり、一般的には夫の精子を使用するAIHを指します。

人工授精の費用や助成金について

人工授精周期は飲み薬や注射など全て保険適用外で自費です。
人工授精の費用は自費で22,000円ほどかかります。(注射代、超音波検査代、内服薬等は除く)

人工授精の方法ややり方について

男性から射精された精子を細いチューブを使って子宮腔内に入れることを人工授精といいます。
しかし、採取した精液をそのまま用いて人工授精をしたのでは、精液中の雑菌によって女性に卵管炎を起こす可能性があります。
また、精液中のプロスタグランジンによって子宮収縮が起こります。
以上のような理由から、現在では運動性のある精子のみを注入する方法がとられています。

人工授精での運動率について

WHOの基準を満たしていない場合には精子の受精能力が低下していると考えられます。少なくとも2回以上検査を行い、いずれも基準を満たさない場合には適応として考えた方が良いでしょう。
精液検査の正常値
検査項目 下限基準値
精液量 1.5ml以上
総精子数 3900万/射精以上
精子濃度 1500万/ml以上
総運動率 40%以上
前進運動率 32%以上
生存精子率 58%以上
正常形態率 4%以上

人工授精の確率や妊娠率について

卵巣の刺激により違いはありますが1回当たり約10%です。

当院における人工授精の精子調整法

精子頭部に優しい、遠心分離を使用しない運動精子調整法を現在は採用しています。 遠心分離をしないAIH用の運動精子調整法-運動精子選別装置MIGLIS(メニコン社)の仕組み 遠心分離をしないAIH用の運動精子調整法-遠心フリーで運動良好精子を回収(MIGLIS)

当院における女性の年齢別の人工授精の妊娠率

女性年齢30歳未満の人工授精による調整後の総運動精子数別の累積妊娠率 女性年齢30歳以上35歳未満の人工授精による調整後の総運動精子数別の累積妊娠率 女性年齢35歳以上40歳未満の人工授精による調整後の総運動精子数別の累積妊娠率 女性年齢40歳以上の人工授精による調整後の総運動精子数別の累積妊娠率

人工授精のリスクについて

卵巣刺激のため卵巣が腫れ卵巣刺激症候群になり、腹水や胸水が溜まり入院する可能性もあります。
人工授精を行った後に、まれに高熱が出たり、強い下腹痛がおきて骨盤内腹膜炎になることがあります。
子宮外妊娠について、自然妊娠の場合、その頻度は約0.5~1%程度と言われています。
多胎妊娠について、ゴナドトロピン使用における多胎妊娠における多胎妊娠率は21.1%、クロミフェンによる多胎妊娠は4.5%と報告されています。

人工授精の回数について

3~6回人工授精しても妊娠に至らなければ精子の所見によっては次のステップ(体外受精など)を行います。

非常に精子の数が少ない場合には早めに顕微授精を選択する時もあります。

木場公園クリニックの特徴

木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。

海外・国内の学会参加による
世界レベルの最先端の治療を追及

開院以来20年にわたり診療で蓄積された診療経験や検査・治療の結果、症例をもとに、
より良い不妊治療の成果を出すために、日々行っている研究や検討を紹介しています。

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着床前胚染色体異数性検査
(PGT-A)

東京の木場公園クリニックは、日本産科婦人科学会から、「反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究」の研究分担施設として承認を受けています。

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胎児精密超音波検査について

胎児精密超音波検査では胎児の形態異常や構造異常の評価、胎盤臍帯の評価を超音波を使って詳細に行います。
これまで胎児の一般的な超音波スクリーニング検査は妊娠20週前後で評価するのがbestと考えられてきましたが、超音波診断装置の技術の向上と診断技術の改良により妊娠の早い段階で胎児の構造を観察することが可能となりました。

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卵巣刺激
(高刺激・中刺激・低刺激・自然周期)

女性の実年齢と卵巣年齢がイコールではないため、それぞれの方の卵巣の状況に応じて刺激法を選んでいます。
当院では高刺激の患者様と低刺激の患者様の割合は半々です。
高刺激と低刺激のどちらがいいのかではなく、体外受精や顕微授精を行う施設として重要なことはいろいろな卵巣刺激法を選択肢として持っていることです。

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