不妊治療のストレスやうつについて
不妊治療のストレスやうつについて
これらの症状のレベルはちょうど、がん患者が抱える心の負担と同じぐらいのレベルと考えられています。
特に体外受精などの高度生殖補助医療を受けている方は、精神的な心の不調を経験するリスクが高いため、これらの治療を受けている方は、医療者から適切な精神的なサポートも受けることを考慮しておくことも大切になります。
最近のある調査でも、不妊症のカップルのどちらも、心の落ち込みや不安を感じる人は、半数以上いたと報告されています。
また、このように心の落ち込みや不安を感じる人が治療を受けると、さらに不安が増し、特に、2回の治療を行っても妊娠に至らない場合は、心の落ち込みはさらにひどくなり、その後の治療は中断されることが多いと言われています。
不妊患者に対する精神的ケアの重要性
体外受精などの生殖補助医療では、簡単に妊娠される方もいますが、何回治療しても妊娠に至らない方も多くいます。
このように治療が何回もかかる方では、治療後の妊娠判定が陰性であると、かなり落ち込みます。
また、これが何回も繰り替えされると妊娠判定ごとに落ち込み、その精神的負担はかなりのものになり絶望感や不安感を覚える方が多く見受けられます。
また、繰り返される体外受精の失敗の原因があいまいであり、すなわち原因不明であることのために患者は強迫観念に取りつかれ、生活改善に気を配ることがよくあります。
確かに、生活改善、例えば運動、食事、カフェイン摂取、睡眠などは妊娠のために一定の効果があります。しかし、これらの生活改善で100%不妊原因が除去されるわけではありません。
このような不妊患者に対し精神的な介入(ケア)を行う研究が数多くなされ、概ね、ケアは患者に好影響を与え、患者の精神的障害を低下させ、妊娠率を高め、夫婦の満足度を高めていると報告されています。
しかし、一方で、これらの論文を集めてさらに検討した論文では、これらの精神的な介入(ケア)は効果があるとする論文には、方法論や実際の集めたデータには問題があり、さらなる研究が必要であると指摘しています。
精神的な介入に関してはまだまだ研究の余地はありますが、通常の生活をしているときにも心の落ち込みや不安は、いろいろな方法で対処しておいたほうがよいので、上記に述べた方法が自分に合うのであれば、行ってもよいと思います。
また、不妊治療を受けている方は、ただでさえストレスを抱えているのですから、新型コロナウイルが猛威を振るう現状においては、自分なりの心のケアに十分気を付けてください。
不妊治療には心のケアが必要です
不妊症の治療は長時間を要することもあり、今後の治療方針や将来のことに非常に不安を抱いている方も多く、またまわりやご両親からなどの「子供はまだなの?」という言葉に深く傷ついている方を多くお見受けします。
不妊症の治療は心のケアを大事にしていかなければなりません。
木場公園クリニックでは、心理カウンセラーが、患者様の心の悩みをバックアップさせていただきます。
木場公園クリニックの特徴
木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。