卵子凍結(未受精卵)について
卵子凍結(未受精卵)について
近年、未受精卵子および卵巣凍結技術が発達してきたことにより、卵子の長期間保存ができるようになりました。一般的に女性の妊娠率は、35歳から減少し始め、その傾向は40歳を超えるとより顕著になります。
そのため、加齢などの要因により生殖能力が低下をきたす前に卵子を凍結し(社会的適応)、妊娠する力を保ちながら、将来の妊娠・出産のために準備を行うことができます。
凍結保存の対象者は成人女性で、卵子を採取する時の年齢に関して40歳以上は推奨されない、凍結保存した卵子の使用年齢に関して45歳以上は推奨されないと記載されています。
-196℃ではほとんどの細胞の化学変化が起こらないため、何十年も状態を変化させることなく保存することができます。
また、採卵手術では卵巣に針を刺し、卵胞から卵子を吸引していくため、出血や感染症などのリスクがあります。
凍結融解後の卵子の生存率は90~97%、受精率は71~79%、着床率17~41%、胚移植あたりの臨床妊娠率36~61%、融解卵子あたりの臨床妊娠率は4.5~12%でした。
また、論文によって数に差はありますが、卵子凍結の生存率は68.6%~89.7%、受精率は71.7%~85.8%、臨床妊娠率は10.8%~43.3%だと報告というもあります。
そのため、加齢などの要因により生殖能力が低下をきたす前に卵子を凍結し(社会的適応)、妊娠する力を保ちながら、将来の妊娠・出産のために準備を行うことができます。
卵子凍結の適応、年齢について
日本生殖学会の「未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン」によると、「社会的適応」に関しては、加齢等の要因により性腺機能が低下してしまう可能性がある場合は、本人の同意に基づき卵子を凍結保存することができると記載されています。凍結保存の対象者は成人女性で、卵子を採取する時の年齢に関して40歳以上は推奨されない、凍結保存した卵子の使用年齢に関して45歳以上は推奨されないと記載されています。
凍結保存
ガラス化法(VitrifiCation)という方法を用います。ガラス化とは”液体が結晶化することなく粘性が高まり固化すること”を表す用語です。耐凍剤濃度の高い溶液に卵子を浸した後、-196℃の超低温の液体に浸して凍結し保存します。-196℃ではほとんどの細胞の化学変化が起こらないため、何十年も状態を変化させることなく保存することができます。
卵子凍結による成績とリスク
卵巣過剰刺激症候群とは、採卵で使用する誘発剤により卵胞が多く育つため、卵巣が腫れ、お腹や胸に水が溜まってくる症状が起こるものです。そのため、当院では重症化を防ぐため、予防内服・点滴を行い、症状改善を図っています。また、採卵手術では卵巣に針を刺し、卵胞から卵子を吸引していくため、出血や感染症などのリスクがあります。
凍結融解後の卵子の生存率は90~97%、受精率は71~79%、着床率17~41%、胚移植あたりの臨床妊娠率36~61%、融解卵子あたりの臨床妊娠率は4.5~12%でした。
また、論文によって数に差はありますが、卵子凍結の生存率は68.6%~89.7%、受精率は71.7%~85.8%、臨床妊娠率は10.8%~43.3%だと報告というもあります。
木場公園クリニックの特徴
木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
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