精子DNAの損傷と受精卵の質。顕微授精で結果が出ない時に見直すべき男性不妊の視点 | 木場公園クリニック-JISART認定 体外受精・顕微授精
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精子DNAの損傷と受精卵の質。顕微授精で結果が出ない時に見直すべき男性不妊の視点

更新日時:2026.08.21
「グレードの良い卵子なのに、顕微授精(ICSI)をしても受精しなかった」 「何度か胚盤胞まで育って移植したけれど、着床しない、あるいは流産してしまった」

顕微授精は、顕微鏡下でたった1つの精子を選び、直接卵子に注入する高度な技術です。そのため、「精子の数や運動率が低くても、顕微授精をすれば確実に受精し、うまくいくはず」と考えられがちです。

しかし、何度顕微授精を繰り返しても結果が出ない場合、見直すべきは卵子の状態や培養環境だけではありません。顕微鏡の目では見抜くことができない「精子のDNAの健全性」が原因になっている可能性があります。

今回は、顕微授精の成功率を大きく左右する「精子DNAの損傷」と、それに対する男性不妊専門の治療戦略について解説します。
  1. 目次

  2. 顕微鏡では見抜けない「精子DNA損傷(DFI)」とは

  3. なぜ精子のDNAは傷ついてしまうのか?

  4. 結果を出すための「男性不妊」アプローチと最新技術

  5. 木場公園クリニックが提供する「ワンストップ」の強み

  6. 顕微授精の「その先」へ進むために

顕微鏡では見抜けない「精子DNA損傷(DFI)」とは

一般的な精液検査では、精子の「数」「運動率」「見た目の形(奇形率)」をチェックします。顕微授精の際も、胚培養士は顕微鏡下で「元気に動いていて、形が綺麗な精子」を人の目で選び出します。

しかし、「見た目がどれだけ美しく、元気に泳いでいる精子」であっても、その内部にある大切な遺伝情報(DNA)が細かく傷ついている(断片化している)ケースがあります。これが「精子DNA損傷」です。

近年の生殖医学の研究では、精子DNAの損傷率(DFI:DNA Fragmentation Index)が高い男性ほど、以下のリスクが有意に高まることが分かっています。
  • 顕微授精における受精率の低下
  • 受精卵の分割が途中で止まる(胚盤胞まで育たない)
  • 着床率の低下、および初期流産率の上昇
受精卵のクオリティは、卵子と精子のポテンシャルが50%ずつ合わさって決まります。卵子が若く元気であっても、迎え入れる精子のDNAが傷ついていれば、受精卵は正常に育つことができません。

なぜ精子のDNAは傷ついてしまうのか?

精子DNAを傷つける最大の犯人は「酸化ストレス」です。精巣の機能が低下すると、活性酸素の処理が追いつかなくなり、精子が作られる過程や精管を通る過程でDNAがダメージを受けてしまいます。

その酸化ストレスを引き起こす主な原因は、以下の通りです。
  • 精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう): 男性不妊の最大の原因であり、精巣の血流が滞ることで温度が上昇し、強い酸化ストレスを生み出します。
  • 生活習慣の乱れ: 喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、肥満、長時間のサウナやデスクワークによる精巣の加熱。
  • 加齢: 男性も35歳を過ぎると、徐々に精子の酸化ストレス耐性が低下し、DNA損傷率が上昇しやすくなります。

▶︎ 関連記事:精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は手術で治る?男性不妊の8割を占める原因と治療法
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結果を出すための「男性不妊」アプローチと最新技術

顕微授精で足踏みをしてしまっているご夫婦に対し、木場公園クリニックでは「女性側のステップアップ」を急ぐ前に、男性側のポテンシャルを最大化するアプローチを行います。
  • 精索静脈瘤の根本治療(顕微鏡下手術)
    もし精索静脈瘤が見つかった場合、自費診療や保険適用の対象となる「顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術」を検討します。手術によって精巣の血液循環を正常化させることで、約7割の患者様で精子の数や運動率だけでなく、精子DNAの健全性が劇的に改善することが確認されています。
  • 先進医療「PICSI(ピクシー)」による精子選別
    顕微授精の際、一般的な手法(運動性による選別)ではなく、先進医療である「PICSI(生理学的精子選別術)」を導入します。 成熟し、DNAが成熟・健全な精子だけが持つ「ヒアルロン酸に結合する」という特性を利用し、培養士が分子レベルで優れた精子を選び抜きます。これにより、DNA損傷のある精子を極力排除した顕微授精が可能になります。
  • 抗酸化療法とライフスタイル改善
    サプリメント(コエンザイムQ10、ビタミンC・E、亜鉛など)を用いた抗酸化療法を提案し、精巣内の酸化ストレスを内側から低減させます。あわせて、日常生活で精巣を温めないための具体的なアドバイスを行います。

木場公園クリニックが提供する「ワンストップ」の強み

一般的な不妊治療クリニックでは、精液検査の数値が「顕微授精ができるレベル」であれば、それ以上の男性側の精密検査は行われないことがほとんどです。

しかし当院は、国内でも数少ない男性不妊症の専門医である理事長・吉田淳が在籍しています。婦人科の治療と並行して、同じクリニック内で「精子の質」を限界まで高めるための精密な診断と治療をシミュレーションできます。

「奥様の採卵回数を減らすために、まず旦那様の精子を整える」 この徹底した夫婦同時の最短アプローチこそが、顕微授精のステージで悩むご夫婦のブレイクスルーとなります。

▶︎ 関連記事:夫婦で通う不妊治療:男性不妊の専門医がいるクリニックを選ぶメリット

顕微授精の「その先」へ進むために

「顕微授精まで進んだのに上手くいかない」という現実は、非常に大きな精神的ショックを伴います。しかし、それは決してあなたの卵子のせいだけではないかもしれません。

東西線「木場駅」徒歩3分の当院には、江東区や江戸川区、浦安・市川エリアから「他院で顕微授精を繰り返したが結果が出なかった」というご夫婦が多数転院されてきます。

これまでの治療データを拝見し、男性側の視点を取り入れることで、次回の採卵・授精で劇的な変化が起きる可能性は十分にあります。一人で抱え込まず、まずはご夫婦で「精子の今」を見つめ直すカウンセリングから始めてみませんか。
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木場公園クリニックの特徴

木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。

海外・国内の学会参加による
世界レベルの最先端の治療を追及

開院以来20年にわたり診療で蓄積された診療経験や検査・治療の結果、症例をもとに、
より良い不妊治療の成果を出すために、日々行っている研究や検討を紹介しています。

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着床前胚染色体異数性検査
(PGT-A)

東京の木場公園クリニックは、日本産科婦人科学会から、「反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究」の研究分担施設として承認を受けています。

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当院では高刺激の患者様と低刺激の患者様の割合は半々です。
高刺激と低刺激のどちらがいいのかではなく、体外受精や顕微授精を行う施設として重要なことはいろいろな卵巣刺激法を選択肢として持っていることです。

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