男性不妊の治療

男性不妊の治療

実は不妊の原因は、男女半々。
早い段階で男性サイドに原因があることが突き止められていれば、余分な検査を受けずにすんだという例も多くあるのが実情です。
気になるけどためらっている、そんな男性はぜひチェック!検査と治療の実際を紹介します。

不妊治療の第一歩はふたりでいっしょに

WHO(世界保健機関)のデータでは「男性のみに原因がある」カップルが24%「男性・女性ともに原因がある」24%。半分近くのカップルが男性にも不妊原因があります。
不妊治療を考えるなら、男性はまず一度、精液検査を受けることが早道。
男性不妊の自覚症状は、精液の異常や射精、勃起の状態から、ある程度推測することができます。
精液の色が薄いと感じたり、さらさらしていたり、水っぽいなどの変化があれば、ぜひ受診を。
性欲減退、射精・勃起の異常なども治療の対象になることがあるので、ナーバスな問題ではありますが、思いきって受診を考えてみてください。

まずは問診や視診、触診を受ける

まず問診(質問用紙)で、体の状態をくわしく知ることからスタート。既往症やヘルニア手術の経験、服用中の薬の有無、夫婦生活に関することなど、正しい診察結果を得るために、正直に記入。視診・触診では主として陰嚢・精巣(睾丸)の状態をみます。
一般的に、張りがある大きい精巣上体(副睾丸)の有無や大きさ、しこりの有無も確認。
精管の有無、太さ、精索静脈瘤の有無もこのときわかります。

一度の検査で判断せず、2~3回受けて

精液検査は、2~3日の禁欲ののち、全量を採取して行います。原則として、クリニックに来院、院内の採精室でマスターベーションをして専用の容器に精液をとり、30分から1時間いないにくわしく調べます。 精子はとてもデリケート。その日の体調や精神的なストレスなどで結果が左右されることも。少々の異常なら少し間をおいて再度検査を。一度の結果で落ち込む必要はありません。
検査詳細について、男性不妊の検査より、ご覧ください。

ホルモンの状態も検査。必要なら染色体検査も

採血して、ホルモンの状態を調べます。FSHの数値がかなり高いときには、精巣自体に何か問題が。
LH、プロラクチン、男性ホルモンであるテストステロンについても検査。
希望があれば、必要に応じて染色体検査を行い、染色体異常の有無を調べることもあります。

精索静脈瘤が大きければ手術を適応

男性不妊の原因として精索静脈瘤は無視できないものの一つ。手術するか薬物を使うかのいずれかを選択します。静脈瘤の大きさをみて手術を考えてもよいと診断のついた人には、手術の方法や成績、配偶者の年齢を考慮して最終的に手術をするかどうかを決定。
手術を終えた時点からカップルの不妊治療が始まるので、妻の年齢が高い場合や卵巣の機能が低下しているときは、精索静脈瘤の手術もしつつ、妻の顕微授精の治療を並行することになります。

薬物療法は3ヶ月を単位に。時間がかかるものと心得て

男性不妊では、薬が劇的に効く症例はさほど多くないのが現状です。ただ、これには個人差が大きいので、人によっては非常によく効くこともあります。
精子は約3ヶ月間かけてつくられますから、薬を使うときには、3ヶ月を単位としてきっちり使うことです。
そして、有効かどうかも見きわめましょう。漫然と飲まないことが、薬物療法のカギです。

精子が1個でも改修できたら顕微授精を

手術や薬物を用いての治療では治らない症例や、カップルの年齢的なデットラインが近い場合、「精子をふやす・状態をよくする」より「今ある精子を使って治療する」ほうが結果的に妊娠の近道になります。
顕微授精は、射出精子、精巣上体精子、精巣精子のどれを使っても、受精妊娠、分娩は可能です。
しかし精子の数が少なくなればなるほど、顕微授精の成績は低下します。

性機能障害には薬物治療やカウンセリングが有効

男性不妊の約1割は、セックスそのものがうまくいかない性機能障害です。性機能障害を疑う場合、どうしても受診をためらいがちになってしまいますが、解決の方法は必ず見つかります。
性機能障害のうち、セックスのときに勃起しない勃起障害はバイアグラの登場で画期的に改善されました。
性交障害の人でマスターべションができる場合にはセックスをする方法での人工授精を選択するという考え方も。セックスは精神面での影響を受けやすいので、ストレス過多や不妊治療のプレッシャーが性機能障害を引き起こしているケースも。男性対象のカウンセリングはまだ多いとはいえませんが、カウンセラーが話を聞くだけでセックスができるようになる場合もあります。

木場公園クリニックの特徴

木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。

海外・国内の学会参加による
世界レベルの最先端の治療を追及

開院以来20年にわたり診療で蓄積された診療経験や検査・治療の結果、症例をもとに、
より良い不妊治療の成果を出すために、日々行っている研究や検討を紹介しています。

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着床前胚染色体異数性検査
(PGT-A)

東京の木場公園クリニックは、日本産科婦人科学会から、「反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究」の研究分担施設として承認を受けています。

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胎児精密超音波検査について

胎児精密超音波検査では胎児の形態異常や構造異常の評価、胎盤臍帯の評価を超音波を使って詳細に行います。
これまで胎児の一般的な超音波スクリーニング検査は妊娠20週前後で評価するのがbestと考えられてきましたが、超音波診断装置の技術の向上と診断技術の改良により妊娠の早い段階で胎児の構造を観察することが可能となりました。

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卵巣刺激
(高刺激・中刺激・低刺激・自然周期)

女性の実年齢と卵巣年齢がイコールではないため、それぞれの方の卵巣の状況に応じて刺激法を選んでいます。
当院では高刺激の患者様と低刺激の患者様の割合は半々です。
高刺激と低刺激のどちらがいいのかではなく、体外受精や顕微授精を行う施設として重要なことはいろいろな卵巣刺激法を選択肢として持っていることです。

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