胚凍結・胚融解について

胚凍結・胚融解について

胚移植には採卵周期に胚移植を実施する新鮮胚移植もありますが、
近年日本では凍結融解胚移植が主流になっています。
2017年の日本産科婦人科学会のデータを見ると、体外受精または顕微授精などの
ARTで分娩した出生児の15.1%は新鮮胚移植児、84.9%は凍結融解胚移植児です。

どんな時に胚の凍結を行うのか?

木場公園クリニックにおける胚凍結の対象は、
  • 新鮮胚移植と比較して凍結融解胚移植で妊娠率が高いため積極的に夫婦の希望で全胚凍結をするとき
  • 採卵数が多く卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生が予測されるとき
  • クロミッド周期などで子宮内膜が薄いとき
  • 新鮮胚移植を実施した後に余剰胚があるときなどです。

胚凍結はいつ行うのでしょうか?

培養3日目、5日目、6日目に胚の凍結を行っていますが、3日目に良好胚が3個以上あったときは、基本的には胚を胚盤胞まで培養し、良好な胚盤胞があれば培養5日目、6日目に凍結を行います。培養3日目の凍結は主に採卵数の少ない卵巣機能が低下している方や、培養3日目に数回新鮮胚移植をしても着床しない方に凍結を行っています。

胚はどのように凍結・融解するのでしょうか?

凍結法には、緩慢凍結法と超急速ガラス化法がありますが、現在の胚凍結法の主流は超急速ガラス化法です。
凍結時に細胞の中に氷の結晶が発生すると、細胞が破壊されてしまうため、細胞を凍結するために凍結保護剤を使用します。
超急速ガラス化法(Ultra Rapid Vitrification法)胚に凍結保護剤を浸透させた後、ガラス化液に胚を入れて、細胞内の水をぬきます。
この状態の胚は、凍結しても氷晶が形成されることはありません。
胚を凍結保管するためのデバイスの上にごく少量のガラス化液とともにのせて、プログラムフリーザーは使用せず、-196℃の液体窒素に直接投入して瞬時に胚を凍結します。
超急速に温度を下げることができるため、胚のダメージが非常に少なくなります。
胚が保管されているデバイスを液体窒素から37℃の融解液に瞬時につけて胚を融解します。

YouTube動画「体外受精と顕微授精2」

不妊治療をこれから考えている方や不妊治療中の患者様のために、YouTubeチャンネルを開設しています。
当院の胚の凍結・融解について、この動画で説明しております。ご覧ください。
妊娠を今考えている方、将来妊娠を考えている方のお役にたてば幸いです。

木場公園クリニックの特徴

木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。

海外・国内の学会参加による
世界レベルの最先端の治療を追及

開院以来20年にわたり診療で蓄積された診療経験や検査・治療の結果、症例をもとに、
より良い不妊治療の成果を出すために、日々行っている研究や検討を紹介しています。

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着床前胚染色体異数性検査
(PGT-A)

東京の木場公園クリニックは、日本産科婦人科学会から、「反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究」の研究分担施設として承認を受けています。

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胎児精密超音波検査について

胎児精密超音波検査では胎児の形態異常や構造異常の評価、胎盤臍帯の評価を超音波を使って詳細に行います。
これまで胎児の一般的な超音波スクリーニング検査は妊娠20週前後で評価するのがbestと考えられてきましたが、超音波診断装置の技術の向上と診断技術の改良により妊娠の早い段階で胎児の構造を観察することが可能となりました。

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卵巣刺激
(高刺激・中刺激・低刺激・自然周期)

女性の実年齢と卵巣年齢がイコールではないため、それぞれの方の卵巣の状況に応じて刺激法を選んでいます。
当院では高刺激の患者様と低刺激の患者様の割合は半々です。
高刺激と低刺激のどちらがいいのかではなく、体外受精や顕微授精を行う施設として重要なことはいろいろな卵巣刺激法を選択肢として持っていることです。

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