黄体期
黄体期
黄体期は排卵後に始まります。受精が起こらなければ、14日間ほど続いてから、月経の直前で終わります。黄体期には、排卵が起きた卵胞の破れた部分が閉鎖し、これが黄体と呼ばれる構造を形成して、そこから多量の プロゲステロンが分泌されます。黄体から分泌された プロゲステロンの作用により、受精卵が着床した場合に備えて子宮が準備を整えます。
プロゲステロンは子宮内膜の厚みを増大させ、着床に備えて胚のために水分と栄養素がため込まれます。
プロゲステロンには、子宮頸部の粘液の粘度を高めることによって、新たな精子や細菌が子宮内に侵入できないようにする働きもあります。
さらに、黄体期には プロゲステロンの作用によって体温が少しだけ上昇し、この体温の上昇は月経が始まるまで維持されます。
この体温の上昇を利用して、排卵が起きたかどうかを推定することができます。黄体期の大半にわたって、 エストロゲンの血中濃度は高いまま維持されます。 エストロゲンもまた、子宮内膜を刺激して増殖させます。
エストロゲンと プロゲステロンの血中濃度が上昇すると、乳房内にある乳管が拡張します。その結果、乳房が膨らんだり、圧痛(触れると痛むこと)が生じることがあります。
受精が起こらなかった場合や、受精卵が着床しなかった場合には、黄体は14日後には退化し、 エストロゲンと プロゲステロンの血中濃度が低下し、新たな月経周期が始まります。
受精卵が着床した場合には、胚を取り巻く細胞からヒト絨毛性ゴナドトロピンと呼ばれるホルモンが分泌されるようになります。このホルモンが分泌されると、黄体が維持され、胎児が成長して自らホルモンを分泌できるようになるまで、黄体から プロゲステロンの分泌が持続するようになります。妊娠検査は、このヒト絨毛性ゴナドトロピンの濃度上昇を検出することに基づいています。
木場公園クリニックの特徴
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