不妊治療と仕事の両立 | 木場公園クリニック-JISART認定 体外受精・顕微授精

不妊治療と仕事の両立

不妊治療と仕事の両立

体外受精や顕微授精のスケジュールに入ると来院回数が多くなり、卵巣刺激中には、ホルモン採血結果待ちと超音波検査の日が多くなるため、1回あたりの診療時間が長くなる傾向があります。
また、精神面で負担が大きくなるなどの理由から、両立できず仕事を辞めた、両立できず不妊治療を辞めた、両立できず雇用形態を変えた方も多数います。
しかし、夕方診察などを上手に利用して事前にできる限りの来院日程をスタッフと相談すれば、不妊治療と仕事との両立は十分に可能だと思います。

不妊治療と仕事を両立している人の割合

妊活をしている人の中で不妊治療と仕事を両立している人の割合は約半分。
厚生労働省が発表している「平成29年度 不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業」によると、不妊治療をしたことがある労働者の中で、不妊治療と仕事を両立している人の割合は、53.2%と報告されています。
「両立できず仕事を辞めた」、「両立できず不妊治療を辞めた」、「両立できず雇用形態を変えた」と回答して、仕事と不妊治療の両立が難しかった人の割合は、34.7%と報告されています。
また、不妊治療と仕事を両立している人でも、87%の方は、両立が難しいと感じています。
難しいと感じる理由は、「通院回数が多い」、「精神面で負担が大きい」、「待ち時間など通院にかかる時間が読めない、医師から告げられた通院日に外せない仕事が入るなど、仕事の日程調整が難しい」などです。
この報告からもわかるように、仕事をしている人にとって、不妊治療を受ける中で、不妊治療と仕事との両立は多くの方が直面する問題だと言えます。
【出典】厚生労働省「平成29年度 不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業」
私(吉田淳)が外来をしている印象として、不妊治療にかかる費用や自身のキャリアのことを考えると、不妊治療と仕事との両立を図りたいが、難しいと感じる人が多いと思います。
特に、ARTではタイミング療法や人工授精などの一般不妊治療に比べて通院の回数が多くなり、仕事に支障がでる可能性が高くなると感じている方が多いと思います。

体外受精と仕事の両立が難しいとされる理由

体外受精と仕事との両立が難しいとされる理由には、「来院回数が多くなる」、「ホルモン採血の結果を待つ場合が多くなるため待ち時間が長くなる」、「精神的な負担がかかる」などがあります。

通院回数が多い

体外受精や顕微授精のスケジュールに入ると、特に女性は通院回数が多くなります。
女性では、スケジュールの中で、ホルモン採血結果待ち+超音波検査の日が、5~10日(1回あたりの診療時間が1~3時間程度)あります。
採卵日は、卵胞の大きさとホルモン値から決定するため、採卵予定日がずれることもあります。当院では採卵日は来院時間が7時45分で、クリニックを出る時間は、採卵時に使用した麻酔によりますが、10時から12時の間です。
胚移植は、新鮮胚移植の時は来院時間が8時45分で、クリニックを出る時間は11時頃です。
凍結胚移植は、分割期胚移植の時は来院時間が9時で、クリニックを出る時間は11時頃です。胚盤胞移植の時は来院時間が10時30分で、クリニックを出る時間は13時30分頃です。
一方、男性の通院回数は、精液検査や採血などの事前検査日(約1時間)と採卵日の精液採取(1~2時間程度)の2回です。

仕事と調整するのが難しい

体外受精や顕微授精のARTに入ると、以下に挙げる点から、不妊治療と会社の仕事を調整するのが難しくなる場合もあります。
  1. 体外受精や顕微授精のスケジュールに入ると来院回数が多くなり、卵巣刺激中には、ホルモン採血結果待ちと超音波検査の日が多くなるため、1回あたりの診療時間が長くなる。
  2. 通院日に重要な仕事の予定が入ってしまうこともある。
  3. 採卵日が、卵胞の成長とホルモン値によって決定されるため、予定した日に採卵できない場合もある。

精神的な負担がかかる

多くの患者さんはなかなか妊娠しないことへの不安な気持ちを強く感じながら治療しています。
会社の理解がないまたは不妊治療を行っていることを知られたくないなどの理由から、不妊治療をしていることを職場で打ち明けていない方も多くいます。
また、会社に不妊治療を打ち明けられないことがストレスになっている方もいます。
不妊治療に伴って、必要な休みを取得することへの罪悪を感じている方もいます。

【働きながら体外受精に臨む方へ】木場公園クリニックの特徴

当院は、現在22年目の不妊治療専門の医療機関です。
当院では仕事と不妊治療の両立をサポートするために、火曜日と木曜日は18時30分まで体外受精の診察を行なっています。

当院の特徴

当院は、一人の医師が、『女性不妊症』と『男性不妊症』の両方、大学病院レベルの治療が出来る不妊治療専門の医療機関として、平成11年1月11日に都立木場公園の近くのビルにオープンしました。
平成11年1月11日を開院日にしたのは、「1」を揃えて、世界でトップレベルの不妊治療専門施設を目指す目標のためでした。
当院では常に、患者様との絆を大切にして、それぞれのご夫婦の不妊治療をサポートさせていただきたいと考えています。
また、当院では年に2回、良い医療を提供させていただくために、患者さまからアンケートを取って、診療に活かしています。
体外受精や顕微授精などのART(高度生殖補助技術)の成績に影響を及ぼす6つの柱には、
  1. ART前検査
  2. 卵巣機能を評価した適切な卵巣刺激法の選択。
  3. 採卵
  4. 培養室業務
  5. 胚の選別と胚移植
  6. 黄体補充があります
当院では全ての項目について妥協せず、徹底的にこだわりを持って、1%でも高い成績を得るために不妊治療に取り組んでいます。
ARTの成績に影響を及ぼす6つの柱とは 当院の不妊治療・体外受精の成功率はこちら

火曜日と木曜日は吉田淳が陣頭指揮を取る夕方のART診察あり

仕事と不妊治療の両立をサポートするために、当院では、火曜日と木曜日は18時30分までART診察を行なっています。
火曜日と木曜日の16時30分からの夕方診察は、吉田淳も研究会や会議があるときを除いて、ART外来を最前線で担当しています。
採卵の来院時間は7時45分ですが、火曜日と木曜日の夕方診察と土曜日の診察を利用すれば、お仕事をしながら体外受精や顕微授精をお受けになることは十分に可能だと思います。お仕事に合わせて、上手に外来受診の予定をプランさせていただきます。 ドシドシ相談してください。
ART初診の方は、原則として吉田淳理事長の診察を受けていただくことができます。
予定表を確認して、吉田淳が診察を担当している日時に予約を取ってください。
吉田淳(よしだ・あつみ)理事長プロフィール

心理カウンセリングも提供

不妊治療をお受けになっている患者さまが受けているストレス度は、がんの治療を受けている患者さまと同等と言われています。
少しでも不安を解消するために、当院では心理カウンセリングを提供させていただいています。
初診の患者さまと初診後3カ月以内のファーストインタビュー(1回20分間)は無料です。
ファーストインタビューの後も、希望する方は心理カウンセリング(1回50分、2,120円(税込))を利用できます。
心理カウンセリングについて詳しくはこちら

退職しないで体外受精と仕事の両立を目指そう

仕事をしているときは、仕事のことを考えているので、不妊治療のことを仕事中は忘れている方が多いですが、仕事を辞めて退職すると不妊治療のこと四六時中考えてしまう方をよく拝見します。
「退職しなければよかった」とよく患者さんから話を聞きます。
是非、退職しないで体外受精をしながら仕事を継続しましょう。
最大限に、仕事をしている患者さまにも寄り添って、全スタッフ一丸となって不妊治療をさせていただければと考えています。
当院のスタッフに遠慮なく相談してください。

木場公園クリニックの特徴

木場公園クリニックは体外受精・顕微授精に特化したクリニックです。
少しでも安心して不妊治療を受けていただけるよう、
様々なトータルソリューションをご提案・ご提供いたします。

海外・国内の学会参加による
世界レベルの最先端の治療を追及

開院以来20年にわたり診療で蓄積された診療経験や検査・治療の結果、症例をもとに、
より良い不妊治療の成果を出すために、日々行っている研究や検討を紹介しています。

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着床前胚染色体異数性検査
(PGT-A)

東京の木場公園クリニックは、日本産科婦人科学会から、「反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究」の研究分担施設として承認を受けています。

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胎児精密超音波検査について

胎児精密超音波検査では胎児の形態異常や構造異常の評価、胎盤臍帯の評価を超音波を使って詳細に行います。
これまで胎児の一般的な超音波スクリーニング検査は妊娠20週前後で評価するのがbestと考えられてきましたが、超音波診断装置の技術の向上と診断技術の改良により妊娠の早い段階で胎児の構造を観察することが可能となりました。

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卵巣刺激
(高刺激・中刺激・低刺激・自然周期)

女性の実年齢と卵巣年齢がイコールではないため、それぞれの方の卵巣の状況に応じて刺激法を選んでいます。
当院では高刺激の患者様と低刺激の患者様の割合は半々です。
高刺激と低刺激のどちらがいいのかではなく、体外受精や顕微授精を行う施設として重要なことはいろいろな卵巣刺激法を選択肢として持っていることです。

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