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20周年を迎えるに当たって

20190105

医療法人社団 生新会 木場公園クリニック
理事長 吉田 淳

女性不妊症と男性不妊症を一人の医師が診療できるコンセプトのもとに、平成11年1月11日に江東区の木場公園の近くに開業して早いもので20年が経とうとしています。
ART(高度生殖医療)は生き物とよく言われますが、この20年間で、かなりの変革があったと感じます。
開業当時は2日目や3日目の初期胚移植が主流でしたが、培養液が進化し胚盤胞到達率が高くなったため、5日目や6日目の胚盤胞まで培養することが多くなりました。
また、胚凍結の方法も当時はプログラムフリーザーを使用した緩慢凍結法を行なっていましたが、現在は超急速ガラス化法が主流となりました。
これに伴って胚盤胞を採卵周期には胚移植しないで、一度凍結をしてから融解胚移植を実施することが多くなりました。
胚はインキュベーター(培養器)で培養され、胚を観察するときは培養器から外に出して顕微鏡で観察していましたが、現在ではカメラ付きの培養器(タイムラプスシステム)が開発され、器械が10分毎に胚を自動で観察するため、観察するために胚を培養器から外に出さなくて良くなりました。

このタイムラプスシステムを採用することにより、胚の観察から得られる情報量が多くなりかつ胚盤胞到達率も高くなりました。
非閉塞性無精子症の精巣内精子回収法は、数か所の精巣組織の採取から、選択的に太い精細管を採取する顕微鏡下精巣内精子回収法に変遷しました。
開業初年度は40代の方の採卵に占める割合は約10%でしたが、現在では約50%となりました。
これに伴って、レーザー療法や鍼灸治療など統合的に患者様にアプローチをする必要が出てきました。
卵子や精子は、自分の体から作られるため、不妊治療において良い体づくりは必須です。

食事、睡眠、運動などの生活習慣の見直しや栄養解析を実施した個別のサプリメント療法を行っています。
着床障害の方に対する検査として、ERA検査、EMMA+ALICE検査、Th1/Th2検査を行なっています。
ERA検査(子宮内膜着床能検査)は着床できる時期にずれがないかを調べる検査です。最適な着床時期±30分で融解胚移植を行っています。
EMMA+ALICE検査は、子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)と慢性子宮内膜炎の原因菌検査です。子宮内の細菌は乳酸桿菌が90%以上を占め、乳酸桿菌がグリコーゲンを材料に乳酸を産生して、子宮内の弱酸性を保っています。
慢性子宮内膜炎の原因菌が検出されたときには、抗菌剤や抗生物質で治療後に、乳酸菌の膣錠を使用して融解胚移植を行います。
慢性子宮内膜炎の原因菌は検出されず乳酸桿菌の割合が低いときには、乳酸菌の膣錠のみ使用して融解胚移植を行います。

免疫系の司令塔の細胞にヘルパーT細胞があり、ヘルパーT細胞には1型(Th1)と2型(Th2)があります。Th1の値が高いと妊娠を攻撃することがあります。そのような体質の方には、免疫抑制剤のプログラフ(タクロリムス)を使用します。
最後になりましたがこれからも吉田淳理事長のもと、すべてのスタッフが患者様に寄り添い、世界トップレベルの施設を目指し、常に進化し続ける木場公園クリニックも目指します。

今後もどうぞよろしくお願いします。

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