胚凍結・胚融解について | 木場公園クリニック 

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胚凍結・胚融解について
どんな時に胚の凍結を行うのか?
1回の胚移植で戻す胚の数は、2個までですので、残りの胚はご希望があれば凍結しておきます。また採卵個数が15個以上の時、卵巣過剰刺激症候群の発生が予測される時、子宮内膜が薄い時などにも胚凍結を行います。
胚凍結はいつ行うのでしょうか?
培養1日目、3日目、5日目、6日目に胚の凍結を行っていますが、基本的には胚を5日目まで培養し、良好な胚盤胞があれば培養5日目、6日目に凍結を行います。培養1日目、3日目の凍結は主に採卵数の少ない卵巣機能が低下している方や、培養3日目に数回移植をしても着床しない方に凍結を行っています。
胚はどのように凍結するのでしょうか?

そのまま胚を凍結すると細胞が破壊されてしまうため、凍結保存剤の中に胚を入れて凍結を行います。培養1日目の前核期胚、培養3日目の分割期胚は緩慢凍結法で凍結を実施します。細いストローの中に凍結保存剤と共に胚を入れ、プログラムフリーザーという凍結を行う機械を用いて徐々に温度下げながら胚を凍結していきます。培養5日目と6日目の胚盤胞はVitrification法という急速凍結法で凍結を実施します。濃い濃度の凍結保存剤の中に胚盤胞を入れて、クライオループの上に胚盤胞を乗せます。それを液体窒素(-196℃)に直接浸けて凍結します(図1参照)。
凍結した胚はどうやって溶かすのでしょうか?

緩慢凍結法では、30℃のお湯の中で急速に融解した後、徐々に凍結保存剤を薄めていきます。
Vitrification法では、37℃の凍結保護剤の入った培養液の中に胚盤胞の乗ったクライオループを直接浸けて、急速に融解し、徐々に凍結保存剤を薄めていきます。

凍結した胚には、酸性タイロード液を用いて透明帯開口法を全例実施します。凍結により硬くなった透明帯に穴を開け、より着床しやすい状態にします(図2参照)。

表1は当院でVitrification法により凍結した胚盤胞を融解後、透明帯開口法を実施しなかった症例と実施した症例での成績の比較です。
このように、透明帯開口法を実施した方が有意に着床率が高くなっているのがお分かりいただけると思います。

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