女性不妊の検査 その他の検査について | 木場公園クリニック 

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女性不妊について
女性不妊の検査 その他の検査について
基本検査でおおまかな不妊症の原因はわかりますが、その基本検査で異常が見られた場合などにその他の検査が必要になります。ここでは、基本検査の他にある検査について紹介いたします。
女性不妊その他の検査一覧
LH-RH test
視床下部から分泌しているホルモンであるLH-RHを投与して、下垂体から分泌しているホルモンのLHとFSHを経時的に調べて下垂体の反応を調べることにより、視床下部、下垂体、卵巣の機能を調べる検査です。

原発性無月経、第2度無月経、多嚢胞性卵胞症候群の方に実施します。

検査は、月経3日目から5日目までの午前中に行います。

原発性無月経や続発性無月経の患者様には月経周期に関係なく行います。

P-testやEP-test後は、ホルモンの影響がなくなって2週間以上たってから行います。

【方法】

まず、採血をした後、生理食塩水20mlに希釈したLH-RH(ルタミン)100を静脈注射します。注射後15分後、30分後、(60分後、120分後)に採血をしてLHとFSHを調べて、検査の結果より視床下部不全型、下垂体不全型、卵巣不全型、多嚢胞性卵巣症候群型に分類します。

視床下部不全型

LH,FSHの前値が、低値または正常で、LH-RHに良好な反応を示すもの。

下垂体不全型

LH,FSHの前値が、低値で、LH-RHに反応しないもの。

卵巣不全型

LH,FSHの前値が、高値で、LH-RHに中程度の反応を示すもの。

多嚢胞性卵巣症候群

LHの前値は高く、FSHの前値は正常で、LH-RHにLHは過剰に反応するが、FSHは正常の反応を示すもの。

TRH test
潜在性高プロラクチン血症があるかどうかを調べる検査です。プロラクチンというホルモンは本来、分娩後授乳期間中に分泌され、乳汁の分泌を促進させるためのものですが、妊娠を望む女性にプロラクチンの分泌が亢進すると、月経が不順になったり、排卵が障害されます。それを高プロラクチン血症といいますが、潜在性高プロラクチン血症とは、日中に測定したプロラクチンが正常であっても、夜間に上昇して排卵障害や黄体機能不全症を起こすような病気です。

視床下部から分泌しているTRHは、甲状腺刺激ホルモンとプロラクチンの分泌を刺激します。この作用を利用して潜在性高プロラクチン血症を診断します。

検査は午前10時から12時に実施するのが良いとされています。

【方法】

まず採血した後、生理食塩水20mlに希釈したTRH500を静脈注射します。注射後15分後、30分後、(60分後、120分後)に採血をしてプロラクチンを測定します。

【診断】

前値が正常で、負荷後のプロラクチン値が、70ng/ml以上のものを潜在性高プロラクチン血症と診断します。

P test
無月経の方に、その無月経が第一度無月経か第二度無月経か(内因性のエストロゲンを分泌しているかどうか)を診断するために検査を行います。

【方法】

プロゲステロン50mgを1回筋肉注射するかプロゲステロン製剤であるデュファストンを1日10mg、5日間内服し、3?7日後に出血が認められるかどうかを検査します。

出血が認められた方は、第一度無月経と診断します。出血が認められなかった方は、EP testを行います。

EP test
P testを行っても、出血が認められなかった方にEP testを行います。

【方法】

まずプレマリン1.25mgを10日間内服していただいた後、次にプレマリン1.25mgとプロベラ5mgを11日間内服して、2~7日後に出血が認められるかどうかを検査します。

出血が認められた方は、第二度無月経と診断します。出血が認められなかった方は、子宮性無月経と診断します。

甲状腺機能検査(free T3, free T4, TSH)
下垂体から分泌されている甲状腺ホルモン(TSH)と甲状腺から分泌されているホルモンのfreeT3とfreeT4を血液検査で調べて、甲状腺の機能が正常かどうかを調べる検査です。

甲状腺ホルモンは、高くても低くても不妊症となる可能性があります。甲状腺機能亢進症、または甲状腺機能低下症の時には、甲状腺の専門の病院を受診していただきます。

正常値
TSH 0.48~4.50mIU/ml
free T3 2.5~5.5pg/ml
free T4 0.91~1.82ng/ml
アンドロゲン(テストステロン/アンドロステンジオン/DHEA-S)の検査
女性ではアンドロゲンの2/3は副腎というところから分泌されます。アンドロゲンの分泌が過剰になると多毛症になったり副腎性器症候群になったりします。

アンドロゲンにはテストステロン、アンドロステンジオン、DHEA-Sの3種類があります。これら3種類のアンドロゲンを調べて高アンドロゲン血症があるとき、それが卵巣性、副腎性、卵巣副腎性かを診断します。

インスリン、75gOGTTの検査
インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島と呼ばれる細胞から分泌されるホルモンで、血糖を下げる働きをしています。インスリンの分泌が減少すると糖尿病になります。

75gOGTTとはぶどう糖負荷試験のことで、75gのぶどう糖を口から飲む前、30分後、60分後、90分後、120分後、180分後に血糖値と尿糖値を測ります。検査の結果から糖尿病型、境界型、正常型に分類します。

染色体検査
DNAが集まったものが遺伝子で、遺伝子が集まったものが染色体です。ヒトでは染色体の数は46本で、1番から22番目までの常染色体を2本ずつと、女性では性染色体であるX染色体を2本、男性では性染色体であるX染色体とY染色体を1本ずつで構成されています。

ヒトの染色体は、採血して血液中のリンパ球だけを取り出して、培養液の中で72時間培養した後、染色をして数と構造異常を調べます。

月経血培養
結核にかかったことのある方、または結核感染の疑いのある方には月経血を培養して結核菌の有無を検査します。
子宮内膜組織検査
黄体期(高温相)の中期に、子宮腔内に組織を採取するための細い棒を挿入して、子宮体部の内膜をほんのわずかだけ採取して子宮内膜の日付を調べます。

子宮内膜の日付が2日以上遅れていると黄体機能不全と診断します。

子宮鏡
子宮鏡とは、子宮腔内に直径3mmの非常に細い内視鏡をいれて水を流して、子宮腔を膨らませながら、子宮腔を観察する検査です。ほとんどの方が麻酔をかけないで行える検査です。

子宮内膜ポリープ、粘膜下子宮筋腫、子宮腔癒着症、卵管口の状態を観察することができます。

通水下超音波検査
子宮腔内に少量の滅菌水を注入して、経膣超音波下に子宮内腔の状態を調べる検査です。

子宮体部ポリープや粘膜下子宮筋腫の診断を行うことができます。

外来で簡単に実施することができ、経膣超音波検査のみでは子宮内膜が肥厚しているだけなのかポリープがあるのか、または粘膜下筋腫なのか筋層内筋腫なのか診断しずらい時に非常に有用な検査です。

腹腔鏡検査
腹腔鏡検査とは、全身麻酔をかけておへその下から非常に細いカメラを入れて、お腹の中を調べる検査です。お腹の中に癒着があるとそれをはがしたり、卵巣嚢腫の核出術、子宮筋腫の核出術や卵管開口術を行うこともできます。

【検査及び手術適応】

1.子宮内膜症またはその疑いがある場合

2.子宮卵管造影で異常があった場合(卵管閉塞、卵管さい癒着、子宮奇形)

3.クラミジアなどの骨盤感染症の診断(急性期を除く)

4.多嚢胞性卵巣症候群の治療

5.原発性無月経または早期閉経症の卵巣生検

6.原因不明不妊症(機能性不妊症)

7.長期不妊症

8.卵巣嚢腫

9.子宮筋腫

クラミジア検査
クラミジア感染症とは、性行為感染症の一つで卵管性不妊症の約半数がクラミジア感染症が原因です。

検査法には、子宮頸部を綿棒で擦過するクラミジア抗原検査と血清中の抗クラミジア抗体検査(IgA, IgG,IgM)があります。

Miller-Korzrock test
排卵日に採取した頸管粘液と精液をスライドガラス上で接触させ、接触部分を観察する検査です。

頸管粘液内に精液が進入したときは正常とします。

頸管粘液中に抗精子抗体が存在すると、頸管粘液内に精子は進入しなかったり、接触面で精子の振り子様運動が認められたり、たとえ頸管粘液内に精子が進入しても動きが遅かったりします。

MRI検査
MRI検査(磁気共鳴像)とは、X線を使用しないでCTスキャンと同じような像を鮮明に映し出すことができる検査です。

子宮筋腫や卵巣腫瘍の時などに実施します。