排卵因子(内分泌因子)による不妊症 | 木場公園クリニック 

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不妊症定義・原因
排卵因子(内分泌因子)による不妊症
視床下部

視床下部からはLH-RHが分泌し、その影響で下垂体からはFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)が分泌して排卵がコントロールされていますが、この視床下部と下垂体のどちらが障害されても無排卵になります。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣表面に直径約5mm程度の卵胞が真珠のネックレスのように多数存在する病気で、その多数の小さい卵胞はそれ以上の大きさにはならないで、男性ホルモンであるアンドロゲンが増加して、卵巣表面の膜が厚くなってうまく排卵できなくなり、月経異常(無月経、希発月経、無排卵性月経周期)を起こします。

卵巣障害

染色体異常(主にTurner症候群)

早期卵巣不全-40歳前に閉経がきてしまう方で、その原因は、卵巣内の卵子のもととなる細胞の減少、免疫系の異常、癌の治療による放射線療法や化学療法が考えられます。

ゴナドトロピン不応性卵巣症候群-下垂体からは、排卵を司っているホルモンが大量に分泌され、また卵巣にも原始卵胞が多数認められているにもかかわらず、卵胞が成長してこない疾患で、卵巣にある下垂体から出ているホルモンのレセプターの異常が考えられます。

高プロラクチン血症

プロラクチンは、脳の中にある下垂体から分泌されているホルモンで乳汁分泌ホルモンのことです。本来は分娩後の授乳婦に大量に出ているホルモンですが、妊娠していない女性やまた男性にも少量分泌されています。プロラクチンの値が高くなると男女ともに不妊症の原因になり、女性では黄体機能不全、無排卵、無月経になります。

甲状腺疾患

甲状腺ホルモンは、卵胞の中にある顆粒膜細胞に作用して、下垂体から分泌されているFSH(卵胞刺激ホルモン)の働きを増強し、かつ黄体化に関連しているために、甲状腺ホルモンが減少すると無排卵になります。

体 重

太ってもやせても排卵障害の原因になります。

肥満による排卵障害として、最も有名な疾患は多嚢胞性卵巣症候群です。(上記ご参照ください。)

多嚢胞性卵巣症候群以外にも単純な肥満ではなく、糖尿病や副腎疾患によって肥満になっている場合もあり、少しでもやせると妊娠しやすくなります。しかし、無理に食事制限して体重を減らすのではなく、運動と軽度の食事制限をして徐々に体重を減らす必要があります。

体重減少性の排卵障害の原因としては、本人の意思によるダイエット、神経性食欲不振、環境の変化やストレスがあります。ダイエットをすることが、体にストレスとして作用し、ホルモンのバランスを壊して排卵障害になります。神経性食欲不振症の治療は、婦人科だけで行うのではなく、心療内科や精神科と連携を取りながら治療をしていきます。

黄体化未破裂卵胞症候群

成熟した卵胞が破裂しないでそのまま黄体化してしまうもので、基礎体温は2相性できちんと排卵したように見えますが、実際には排卵は起こっていないものです。

この症状が1回認められたからといって、次周期も必ず繰り返すとは限りません。繰り返す場合は、子宮内膜症が合併している場合があります。

毎回この症状があるときは、体外受精の適応になります。

不妊症の原因